キオン道場 (喜音道場)

キオン道場は2006年にイングマー キカートによってドイツ ハンブルクに設立される。現在はアクティブメンバーとして約45人の道場生が在籍。キオン道場の太鼓スタイルは東京を中心に活躍するTawoo(タヲ)道場と国際的に知られているグループ Gocoo(ゴクー)のスタイルを基にしている。太鼓の打ち方、技術、体の動かし方、主な楽曲はイングマー キカートが2004年から2005年にかけて一年半東京に滞在し学んだものである。イングマーの個人的解釈はタヲのメンバーの解釈と相まってハンブルクで自分なりにタヲスタイルを継続、発展させていっている。タヲから学んだ曲の他にもキオン独自の自作曲もある。

 

太鼓スタイル

タヲスタイルを基本としているキオンスタイルは他の主な太鼓の打ち方やスタイルとは大きく異なる。太鼓を打つ際の動きには体全身が使われ、それは流動的である。しかしそれであっても力強い。これは良い技術によるもので力の強さや筋力によるものではない。この流れるような動きはたくさんの深いグルーブ感やジャズの影響を受けたアクセントのあるリズムパターンからきていて、これがはっきりとした特有のサウンドをもたらす。日本の影響は確かにキオンの音に残ってはいるが、独自の背景による影響も少なくない。コレオグラフィも大事ではあるがそれ以上に「フィーリング」や「グルーブ感」が重要視される。

 

指導方法

キオン道場での太鼓レッスンは初心者でも参加しやすいようになっている。ほとんどのセッションは経験や実力に関係なくすべての人に向けての解放レッスン。様々な経験レベルを通して、メンバーはお互いに学び合うことができ、勇気付け合いながら学ぶダイナミックな環境を作り上げる。それにもかかわらず、テクニカルで音楽的なチャレンジはハイレベルに達し、経験豊かなプレーヤーですら自分の技術をさらに高められる。ハンブルク中心部で行われる通常レッスンに加え、また他の地域ではハンディキャップを抱えた人たちを混ぜた特別なワークショップも提供している。

 

パフォーマンス

キオン道場はハンブルク市内、市外と多くのローカルストリートフェスティバルに参加。今までで最も長い旅は2015年5月に東京で行われた太鼓フェスティバルタヲリズムでのパフォーマンスで、おそらくそれは北ドイツ出身のグループとして初の日本での演奏だっただろう。

 

コンサート

キオン道場は2015年3月に初めて完全単独コンサート「キオン祭」を実施。35名のキオン道場メンバーが2時間にわたるプログラムを舞台披露。それは何ヶ月もの計画、準備によるものだった。

 

Taikoon (タイクーン)

Taikoonはパフォーマンスグループとしてキオン道場メンバーにより2008年に発足。現在は5人のプレーヤーにより形成。グループ内で作曲されたオリジナル曲やリーダーのイングマーキカートの自作曲を演奏。2015年10月ハンブルクのGoldbekhausで行われたコンサートがTaikoon最新のコンサートである。